直訳:輸出する
エクスポートとは
・別のファイル形式に出力すること
・CSVやPDFなど汎用的な形式で出力できることが多い
簡単な解説
エクスポートとは、主にパソコンで使われる用語で「データを出力する」という意味です。
英語のExport(エクスポート)が元で、外へという意味のExと港を意味するPortを合わせたもので、本来は輸出という意味になります。
この対義語として使われるのがImport(インポート)で、こちらは輸入を意味します。インポートはデータを読み込むことを指すのです。2つで1つの言葉なので、合わせて理解しておくといいでしょう。

エクスポートの詳細な意味
エクスポートやインポートの言葉は、ウェブブラウザやメールソフトなどで主に使われています。ウェブブラウザではお気に入りや、設定などを読み込むために利用するものです。
メールソフトだとアカウントの設定や連絡先などの情報を、エクスポートすることで他のパソコンでも利用できるようになります。このようにエクスポートでデータを外部出力し、インポートでそのデータを読み込むのがセットとなるのです。
多くのアプリケーションで使うものですので、インポートとエクスポートはセットで考えておきましょう。
エクスポートされるファイルの種類
エクスポートは、他のソフトでデータを活用する目的があるため、CSVやTXTといった汎用的なファイル形式で出力されることが多いです。
ソフトウェア独自の出力形式だと、同じソフトウェアでしか読み込みができないため、他のソフトウェアにインポートしたくても、形式が異なることでインポートができなくなります。
また場合によっては同じソフトウェアでも、バージョンが違うとインポートできないケースもあります。そのためできるだけ汎用的な出力形式でのエクスポートが、望ましいのです。
エクスポート機能のあるソフト
エクスポート機能があるソフトは多くありますが、その中でもメールソフトやエクセル、ワードなどが有名です。
エクセル
エクセルでは、ファイルメニューのエクスポートから現在開いているファイルをエクスポートすることができます。エクスポートできる形式は、旧形式(.xls)、オープンドキュメント形式(.ods)、テキスト(.txt)、CSV(.csv)などです。

ワード
ワードでエクスポートする方法もエクセルと同じです。ファイルメニューから、エクスポートを選んでエクスポートしたい形式を選びます。エクスポートできるファイルは旧形式(.doc)、オープンドキュメント形式(.odt)、テキスト(.txt)、リッチテキスト形式(.rtf)などです。

メールソフト
OutLookなどのメールソフトにもインポート/エクスポートの機能が標準で備わっています。使い方は、ファイルメニューから、開く/エクスポートを選びます。

開くメニューに表示された「インポート/エクスポート」を選択することでウィザードが開きます。

エクスポートとダウンロードの違い
エクスポートに似た言葉として、ダウンロードがあります。語感は似ていませんが、あまり詳しくない人だと勘違いをするケースも少なくありません。
ダウンロードとは、インターネット上のサイトなどから、ファイルをコピーすることだと考えてください。これはパソコンだけではなく、スマートフォンでも同じです。
エクスポートはソフトウェア間のデータのやり取りをするために使うものであり、ダウンロードと似ています。しかしダウンロードは、インターネット上にあるファイルなどを、自分のデバイスにコピーするだけです。
関連用語
インポート
ダウンロード
まとめ
エクスポートとは、ソフトウェアから別のソフトウェアにデータを写したいときに汎用的な形式でファイルを取り出すことです。別のソフトに移行せずにファイル形式を変更するだけでもエクスポートと呼ぶこともあります。
エクスポートのやり方は、各ソフトによって異なりますが、ほとんどのソフトがファイルメニューか、設定メニューからエクスポートを選べるようになっています。